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用語集

ユーザーエクスペリエンスデザイン

ゆーざーえくすぺりえんすでざいんUser Experience Design(UXデザイン)

概 要

アプリやWebサービスを利用してユーザーが得られる経験/体験をユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)と言う。ユーザーエクスペリエンスデザインとは、ユーザーがよりよい経験/体験を得るための仕組みをデザインすることを意味する。

解 説

コンピュータの進歩やスマートフォンの普及、インターネットや携帯通信の高速化によって、さまざまなアプリやWebサービスが登場してきました。これらのアプリやWebサービスでは、いかに使いやすい形でユーザーが求める体験を提供するかということが重要視されます。

例えば人とのコミュニケーション手段としては、以前は電話とメールが主流でしたが、電話とメールが目的というわけではなく、目的はあくまで連絡を取り合うことです。そこで、より簡単に連絡の取れるLINEなどのメッセンジャーアプリが登場して現在広く利用されています。これは新しいユーザーエクスペリエンスを生み出したと言っていいでしょう。

ユーザーエクスペリエンスは、サービス内容とユーザーインターフェース(使い勝手)によって決まります。この2つを統合的に管理してよりよいユーザーエクスペリエンスを提供することがユーザーエクスペリエンスデザインの役割になります。

一方で、ユーザーエクスペリエンスは個々のユーザーの主観になるため、ユーザー層や使用状況などによってもバラバラでデザインしにくい面もあります。ユーザーの行動や属性などの分析を細かく行い、ユーザー側の目線ももって開発することが、ユーザーエクスペリエンスデザインには求められます。

将来の展開

5G時代が到来しインターネットへの依存度がさらに高まってくると、今後もさまざまなアプリやWebサービスが登場してくるでしょう。そこで求められるのはユーザーのニーズを汲み取り使い勝手のよいサービスとして昇華できるユーザーエクスペリエンスデザインの能力です。

さまざまなサービスが高速なインターネット通信と融合し、優れたユーザーエクスペリエンスデザインの手が加えられることで、より便利な世の中へと変貌していくことが期待されます。

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